ティアムーン帝国物語7 あらすじ(ネタバレ含む)

ティアムーン帝国物語7 あらすじ
暗殺の夜を生き延びるも、小心者の姫ミーアは忍び寄る大飢饉の足音に怯えていた。
備蓄に相互補助、新種小麦開発、協力網の拡充と、得意の物量作戦に乗り出すが、命綱であるフォークロード商会が廃業の危機に! 金の亡者・商人王シャローク・コーンローグが不当な値下げ競争を仕掛けてきたのだ。民から暴利を貪る彼との因縁――前世の記憶がよみがえり、「その喧嘩、買いますわ!」ミーアは不敵な笑みを浮かべる。
「わたくしに喧嘩を売ったこと、後悔させてやりますわ!」食料供給の生命線・農業国ペルージャンまでもを巻き込み、いざ一世一代の大喧嘩へ!
シリーズ最大文量で贈る大人気・歴史改変ファンタジー第7巻! 書き下ろし短編&巻末おまけ「ミーアの日記帳」&描き下ろし四コマ&コミカライズ試し読み収録!
ティアムーン帝国物語7 見どころ
現ティアムーン帝国皇帝(ミーアパパ)登場
イエロームーン邸での事件を処理し、ミーアは帝都ルナティアへ戻ることとなる。
そこで目にしたものは・・・
白月宮殿と並ぶようにして立つ、白くて巨大な……ミーア像だった!
「なっ……ぁっ!」
ーーなっ、なんですの?あれは……いったい!
その陣頭指揮をしているは、他ならぬティアムーン帝国皇帝、マティアス・ルーナ・ティアムーンその人だった。
これまでは単に親バカ的なキャラでミーアとの絡みでしか登場の無かった皇帝ですが、ミーアがシオンやアベル、ミーアベルと共に帰省したことで、ミーア以外の人物との絡みが描かれます。
ミーアの宣戦布告
食糧危機の生命線である小麦の輸送ルートを握るフォークロード商会に、商人王シャロークが乗っ取りを仕掛けてきた。そしてシャロークはフォークロード商会からの乗り換えをミーアに持ちかけてくる。
前の時間軸で傾いた帝国を救うため、商人王と呼ばれるシャロークに融資を申し入れ、すげなく追い返された恨みがあり、ミーアはその時言ってやりたかった言葉を今こそたたきつけます。
「なんでもお金で解決できると思っていたら、大間違いですわよ?」 にやり、と会心の笑みを浮かべる。 「先ほども言いましたわ。お金など、わたくしにとっては重要ではないのですわ。わたくしにとっては、お金よりも友情が大切。信頼が大切。忠義が、感謝が大切ですわ。それをお金で売り払うなんて、愚か者のすることですわ」
「シャローク殿、なんと言われてもわたくしの判断は変わりませんわ。わたくしはわたくしの力が及ぶ限り、フォークロード商会のことを助けますわ。マルコ殿は、わたくしを信頼し、契約を守ってくださいましたから、わたくしもまた、その信頼に応えなくてはなりませんわ。彼に敵対することは、わたくしに敵対することと、心得ておいていただきたいですわね」 ミーアは、すっきりした笑みを浮かべて言うのだった。
これまでも様々なシーンでミーアは様々な相手に対し、弁舌で相手を説得しています。えます。
シャロークの奸計
ミーアに啖呵を切られたシャロークは、ペルージャンに農業国に狙いを定める。ペルージャンは帝国の食糧共有の大部分を担っている農業大国ですが、軍事力を持たないことから長きにわたり帝国の属国扱いを受けており、王族であっても反農思想をもつ帝国貴族から下風に置かれる屈辱的な扱いを受けていました。その関係を利用してミーアへの攻撃に利用しようとペルージャン国王に持ち掛けます。
「お戯れを。軍事力など……、愚鈍なる帝国に任せればいい。平和の維持が必要ならば、ヴェールガにすがればよい。そのようなものよりももっと根源的に、人間を殺すものをあなた方はお持ちでしょう」 シャロークは口元に笑みを湛えて言った。 「そう、食……、にございますよ」
「……具体的にはどうするつもりだ? 作物を売ることを渋りでもすれば、帝国側が黙ってはいまいが……」
「簡単なこと、値を吊り上げれば良いのです。それも不当ではなく、正当な範囲内、あるいは、正当を、ほんの一歩踏み出したぐらいに。兵を動かして圧力を加えようと、帝国が思わない程度、わずかばかり値を上げていってやればいいのです。それに慣れた頃にまた、値を上げる。ところで、陛下は八本の足を持つ悪魔の魚を生きたままゆでるコツをご存知ですか?」
不意な問いかけに、国王は首を傾げる。
「簡単なこと。突然、熱い湯につけては逃げられますゆえ、徐々に火勢を強くしてゆけばよいのです。さすれば、気付いた時には、手遅れ。ゆでられております」
シャロークは、にやり、と笑みを浮かべる。
ミーア、ひいては帝国に対する陰謀の全貌が語られます。それはミーアが回避したかった未来。小麦一袋で城が一つ買えるほどの地獄のような飢饉、そして自身のギロチンに直結する未来でした。
小麦の道を歩く二人の姫
シャロークがペルージャン国王の篭絡を進めている中、ミーアの友人でありペルージャン農業国の第2皇女ラーニャ姫から、シャロークがペルージャン内で活動をしていると知らせが入り、ミーアはシャロークのたくらみを潰すべくペルージャン農業国へ赴きます。
道中で収穫のお手伝いという名の果物狩りを楽しみつつも、ペルージャンの国民の好感度を上げつつ、王都オーロアルデアに向かいます。
王都が見えてきたころ、馬車が通る道が黄金に飾られている様子が見えます。
「国賓が道を通る時には、都へと至る道を綺麗に掃除して、それから道を黄金に染めること、それこそが我がペルージャンのもてなしです」
「なっ! それでは、あれは、すべて小麦なんですの?」 ミーアは慌てて、前方に目を移す。
「はい。最上の小麦こそが、我がペルージャンの宝。ゆえに、姫殿下をお迎えする道を、それで飾るのです」
──な、なんてもったいないことを!
食べ物を粗末にすることを望まないミーアは、馬車を降り道に小麦の穂を敷く民衆たちに向かって。このもてなしを喜んで受けることと、道に敷いた小麦の上を馬車が通ってダメにするのを好まないとつげ、靴を脱ぎ素足になって敷き詰められた小麦の上を歩いていきます。
その様子を見たペルージャンの民衆、はじめは嫌々ながら集まった彼らが、心からの歓迎の意を示すのでした。
黄金の道を並んで歩く二人の姫君。その気高き姿は、ティアムーンとペルージャンの奸計に、新しい時代が来たことを感じさせるものだった。その姿を見ていた、とある農民の手により、この時の情景は一枚の絵になった。絵のタイトルは「黄金の道を行く、二人の姫」。
しかしその様子を見ていたペルージャン国王はミーアのその行動を「誇りよりも利益を重んじることができる現実主義者」の小賢しい行動と受け取ります。
急転直下のピンチ!
王都オーロアルデアを訪れたミーアを歓待するため晩餐会が開かれます。ミーアの思惑はそこでペルージャンとティアムーンの信頼関係を強調し、シャロークを牽制。国王の気持ちにゆさぶりをかけるつもりでしたが、ミーアの思惑に誤算が生じます。
「信頼関係……ですか」
王は、なぜか苦笑を浮かべた。
その顔が……なぜだろう……ミーアは少しだけ気になった。
けれど、だからと言ってそこで立ち止まるわけにはいかない。
ミーアはペルージャンが小麦の収穫量から飢饉の兆候をつかんでいること、さらにペルージャン国王が小麦の価格を飢饉に合わせて、釣りあげようとしていることを指摘。
「民が植えることの内容に、と大義名分を掲げて、我が国を縛りに来ましたか?そう言えば、私が、あなたの言葉に従うと?」
もしかして……帝国への信頼感って想定以上に低いんじゃないかしら?
てっきり、シャロークなどという怪しげな商人と同程度はあるものだと思っていた。だからこそシャロークの信用度をほんのちょぴり下げてやれば、帝国を裏切るようなことはないと……、そんな甘い装蹄でいたのだが……。---なんたる失態!これは、ヤバイですわ。
帝国の都合を押し付けたくば、民のためなどと綺麗事を言わず武力を持ち出せと挑発する国王。
しかし力で押さえつけたのでは意味がないと知っているミーアは、懸命に打開策を考えますが、妙案が浮かばず万事休す。この劣勢から挽回するすべはあるのか?
ここは実際に原作を読んで確認してみてください。
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